介護事業運営サポート

1.介護事業の専門家ならではの豊富な知識で貴社事業をバックアップいたします

近年、介護事業所に対するコンプライアンスへの要請が強まり、行政による規制も、実地調査・指導、監査、介護保険法の改正による労働法規遵守規定の制定など年々厳しさを増している中、指定の取り消しも年間100件前後になるなど増加しているのが現状です。
介護事業を開業し、長期的に運営していくために、法令遵守への対応が今後ますます重要になってくると言えますが、実際の現場における事業所の運営・経営に忙しい皆様が、これらに対応していくことは大変な労力と時間がかかってしまいます。
当相談センターでは、介護事業所を開業される方、運営されている方のサポートを行い、バックアップいたします!

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2.サービス内容

運営書類(契約書・重要事項説明書等)の作成または指導
申請内容の変更に伴う変更届出書の作成・提出
実地指導対策・指導
最新の介護事業情報・経営レポートの提供
各種提携企業・専門家の無料紹介 等

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3.無料相談・面談サービス

無料相談・面談サービスをご利用いただけます!

介護事業を始めたい…
介護指定申請をサポートしてほしい…
従業員が定着しない…
業務拡大をしたい…
社会保険・労働保険の手続きをサポートしてほしい…
就業規則を作りたい…

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4.介護記録の見直し

これまで、「介護記録を書いたり読み返したりする時間がない」「上司から『今日のケアでの出来事を何でも良いから記録にしなさい』と言われるが、どう書いたら良いのかわからない」「介護と看護で記録が別になっているため、連絡がとりにくい」などといったたくさんの相談にのってきました。

2012年の介護報酬改定以降、「利用者の要介護認定データと利用料明細との突合」も強化されるようになりました。2018年の介護報酬改定時には、介護保険施設で入所者の要介護度が軽くなった場合に
成功報酬を支払う仕組みが導入される模様です。

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5.介護記録を書く意味

利用者に介護を行った『証』

ヘルパーさんの中にも、評価されないことで心が折れそうになった方もおられるかもしれませんが、介護記録が「頑張った証」であることを励みにしてもらいたいと思います。
利用者のケア中の事故について相談を受けることがありますが、介護記録は、時に皆さんの「身を守る証」にもなります。大事なことは、実際の事故に対して「事故が起こる前にどのようなケアを行っていたか」ということであり、それによって過失責任の割合も変わってきます。
実際にあったことですが、ある施設の夜間巡回で、利用者が床に倒れているのを介護職員が発見し、すぐに救急車で病院に搬送されました。担当した医師が、利用者が床に倒れた時にぶつけたと思われる身体の一部を見て不審に思い、警察に通報しました。翌日、その施設に警察が来て、夜勤に入っていた職員一人ひとりに事情聴取しました。が、日々の記録が明確に書かれていたために疑いが晴れました。この利用者は、以前から夜間に施設内をうろうろ歩く傾向があったため、ケアプランにもその「解決すべきニーズ」が明記されており、それらに沿って各専門職が計画を立て、対応策も記載し実行していました。
最近では、虐待などの有無についても実地指導などで確認されていますのでいざという時に皆さんの「身を守るための備え」としても介護記録は大切なものです。

コンプライアンス(法令遵守)

今から6年前に、大手介護会社の不正請求が社会問題としてクローズアップされました。
皆さんは介護保険法に基づいて日々介護サービスを提供していますので、その法律に規定された介護記録をきちんと残していなければ、法律違反であると同時に、介護保険からの給付を受けることができません。そうなれば当然に皆さんの給与も支払われません。介護記録は、事業所の経営状態と皆さんの生活を左右するといっても過言ではないくらいの重みがあるものです。

「コミュニケーションツール」=「介護のバトン」

介護記録は、皆さんと利用者に関わるたくさんの人たちとの「コミュニケーションツール」であり、次に介護に携わる人への「介護のバトン」なのです。利用者を真ん中にに置いて「スタッフ同士が適切なケアをするためのバトン」となるように、だれが見てもイメージがわくよう、わかりやすい介護記録を書くようにしてください。

「ヒヤリハット」や「クレーム」などのリスク防止

私のホームで事故が起こった際の会議では、二度と同じ事故を起こさないことを目的として、「事故が起こる前の記録」を読み返すことから始めます。事故が起こる前に、例えば利用者が転倒で骨折をしたケースでも、利用者が転倒する可能性のある「ヒヤリハット」に気づく記録が残されているケースが多いからです。
介護記録は、自分で書いた時には見落としていた部分を「介護のバトン」としてほかのスタッフへと渡したときに、「ヒヤリハット」や「クレーム」などの気づきをもたらし、スタッフ同士のリスク予防につながることがあります。
・また、利用者のケアに夢中になっているときには気づかないことも、後で介護記録をを書き、冷静になって読み返してみることで、「ヒヤリ」としたり「ハッ」としたりしたことに気づくこともたくさんあります。
「クレーム」という言葉も、一瞬嫌な言葉に感じてしまうかもしれませんが、私たちへの期待が込められた「ラッキーコール」だとポジティブに受け止めるようにしています。「クレーム」も記録に残すだけで対策を講じて情報共有しておかないと、最悪の場合、訴訟沙汰にも発展しかねません。介護記録を書くときは、「利用者のケアプランと介護計画に基づきケアを行った達成度や進捗状況」「利用者の体調変化やトラブル」「家族からの口頭や連絡ノートなどでのご依頼で対応したこと」などを落ち着いた気持ちで書きましょう!!

介護職の専門性を高める

私は利用者の「残存機能=現有能力」に着目してこれを活かし、利用者に「できる=生きる自信」を見出してもらい、加えて障害がある部分の機能訓練をしながら、またその機能が「できるように支援」をすることが、介護のプロの仕事だと思います。
利用者が生活しやすい環境を作ることが介護であり、介護職は利用者が目標を持って積極的に自立に向けた生活をすることを支援するための専門職です。
例えば、皆さんが高齢になり、身体に何らかの障害を持ったとしても、「プライドを保ち、できることはできるだけ自分自身でやりたい」と思われるのではないでしょうか?
皆さんが日頃行っている介護は如何でしょうか?

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6.介護記録を書く上でのポイント

介護記録を書く意味を理解できても、具体的な書き方がわからないと実際に書くことができません。「介護記録に何をどう書いたらよいのかわからない「効率の良い介護記録の書き方を教えてほしい」といった相談が多いのも事実です。

誰が読んでもイメージがわくように具体的に書く!!

せっかく書いても第三者に意味が通じなければ、書いた人の自己満足的な『介護日記』になってしまいます。誰が読んでもその光景が浮かぶような「なるほど!」と納得できる、具体的でわかりやすい介護記録にしましょう。

自分が見たこと・聞いたことをそのまま書く!!

例えば、利用者の居室にうかがったときに、利用者がベッドサイドの床にうつぶせになっていたとします。皆さんはこの光景について介護記録を書く場合、「ベッド゙から落ち、床にうつぶせになっていた」と書くかもしれませんが、ベッド゙から落ちたかどうかは実際には見ていないので、書くことはできません。
また、記録に中で良く見受ける「暴言」「暴力」「拒否」という言葉は、受けた私たちの主観・感情を入れた言葉です。
「徘徊」という言葉も皆さんがよく記録に書く言葉ですが、利用者には「歩く目的」があるから歩いているわけで、このような場合にも、「歩く目的」を確認し、憶測や感情を入れずに事実をあるがままに記載することが大切です。

利用者の訴えや状態の変化、家族の要望を書く際は、その後の処置や対応も書く!!

利用者からの訴えや家族からの要望をきちんと記録し対応することは、リスクヘッジ(危機管理・予防)につながります。
その、SOSが含まれているかも知れない言葉の訴えや要望を誰にどのように伝え、どう対応していくのか(いったのか)を書くようにしてください。

介護の流れを書く

交代勤務などで複数の職員が利用者にかかわる場合、だれがどのように申し送りを受け、どのように対応したかという記録は不可欠です。介護の流れをきちんと書き、情報を共有しましょう。
また、介護業務に入る前には必ず、前日や前回利用の記録を熟読しましょう。それに「体調変化」などが記録されている
場合は、その日のケアの留意点にもなりますので、それに付随したことも併せて記録するようにしましょう。

誰が見てもわかりやすい文字と言葉で書く

介護業界では「略語」や「専門用語」を使う場合も多いですが、「情報開示規程」により、利用者や家族に記録を見せることもあります。
・皆さんの日頃の頑張りを理解してもらう近道として、利用者や家族に開示するものに限っては「略語」や「専門用語」は使わず、わかりやすい文字と言葉で丁寧に記録するようにしましょう。

記録を書いた後は必ず読み返す

介護記録を読むと、誤字・脱字に気づくことがあります。これは、ほかのスタッフや利用者、家族が読んだときに読みにくいだけでなく、「ケアにも抜け落ちていることがあるのかな」と疑われます。必ず、読み返しましょう。

根拠に基づいた介護の視点を持つ

介護の根拠は、利用者の介護の指針であるケアプランや介護計画書などにも書かれていますので、介護記録を書く際もこのような根拠を踏まえる習慣をつけましょう。

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7.記録には何を書けばよいのか?

まずは、①いつ(When)、②どこで(Where)、③誰が(Who)、④何を(What)、⑤なぜ(Why)、⑥どうしたか(How)の「5W1H」を明確に記入することを徹底しましょう!!
そうすることで情報共有がしやすくなるだけでなく、「このルールにそって言葉を当てはめたらいいんだ」と、介護記録を書く上での不安感を取り除くことができます。
また、「自分だったらどうされたいか?」といった気持ちで介護記録を読み返すということを意識するようにします。そうすることで、介護をする者の自己満足的な介護で終わるのではなく、常に「利用者本人の立場に立った介護」について考える姿勢も生まれ、それが、利用者をどんどん元気にする「質の高い介護」を提供するヒントとなります。

利用者の名前は必ず正しく書く

万が一間違った名前を記載すると、医師や看護師が処置を間違えるといった、命にかかわる場合があります。

日付と時間を正確に書く

よく「AM」や「PM」、「午前」や「午後」などの時間の記載が散見されます。
日付は「1/1」、時間は「0時10分」や「23時50分」などと書くことにより、利用者の24時間の様子が見えやすくなります。
また、巡回時間や排泄介助の時間がどの利用者も同じといった記録が稀にあります。
通常はあり得ないことです。夜間は特に利用者の急変が起こりやすく、また、利用者の排泄コントロールの観点からも正確な時間の記録は大切ですので、意識して記録するようにしましょう。

場所を具体的に書く

いつも見慣れた場所なので、介護記録には具体的な場所が書かれていないことが多いです。
場所を記入する場合、例えば居室の場合には、第三者が見てもわかるように「居室のどこなのか」を具体的に書いてください。ただ「居室」と書くだけでは具体性がありません。利用者がどこにいるのかを詳しく書くことで具体性が増し、だれが読んでも場所を特定しやすくなります。

利用者が行動の中で言った言葉や触れたものを書く

憶測ではなく、事実をありのままに利用者の行動・言動を記録してください。

利用者の「なぜ?」を書く

介護記録にはよく「拒否」や「徘徊」などという言葉が書かれていますが、利用者の行動に対して「どこで」「どのようにして」を確認し、利用者が会話できる場合は「なぜこのような行動をするのか?」を率直に聞いて記録してください。
会話ができない場合は、「なぜ?」を入れる代わりに、備考欄に、例えば「眉にしわを寄せていた」などの利用者の具体的な表情を記録します。食事の場面の場合は、「おなかいっぱいになりましたか?」「嫌いなものでしたか?」「食べにくかったですか?」というような、うなずくチャンスのある質問を利用者にし、利用者の尊厳を保ったケアに努めているということを記録するようにしましょう。

利用者が取った行動への対応を書く

介護記録をもとに「いつ、どこで、何を、自分だったら、どうされたいか」という「利用者の立場に立った介護」を見直すことができます。この視点でカンファレンスを行えば、「利用者の具体的な生活目標」も見いだしやすくなります。
また、ほかのスタッフのケアの仕方を記録から知り、学ぶことで、ケアがやりやすくなります。ぜひやってみてください。

記録者の名前を必ず書く

当然のことですが、介護記録は記録した者の名前を最後に書くことで完結します。しかし、意外と記録漏れが多いのも事実です。
どこからどこまでを誰が担当していたのかをはっきりさせることで、自覚と責任感が出てきます。名前を書くことで自分のその日の業務の責任も果たすことができますので、きちんと書くようにしましょう。

観察(介護)の視点のポイント

『体調変化の気づき』を利用者のかかわりの中で多くの声かけをすることにより把握することが必要です。

おわりに

もし記録に「特変なし」や「今日もおかわりございません」と書かれていたら、利用者の家族はどう思うでしょうか?「果たしてちゃんとみてくれているのだろうか?」
担当ケアマネも同じでしょう。そのような事業所に新たな利用者を紹介するでしょうか?私ならしません。
介護記録は、常に丁寧に書くことを心がければ、次に読んだスタッフや利用者、家族に「介護した者の思い」は必ず伝わります。皆さんの利用者への一生懸命なかかわりと円滑なコミュニケーションのためにも介護記録で介護の姿勢と心を伝えていきましょう!!

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